はじめに ─ 香りの魔法に目覚めた日
以前キャンプに持っていき、エビトマトクリームパスタを作ったときのこと。
仲間から「冗談抜きで、今まで食べたパスタで一番おいしい!!」と絶賛され、気づけば他の料理にまでエビオイルをかけて「全部うまくなる!魔法じゃん!」と褒めちぎられました。

キャンプでも仲間に絶賛され、家でも妻に大好評。育休中のパパごはんで大活躍してくれているのが、このエビオイルなんです!このオイルを皆さんも本気で作ってもらいたく、改めて本気で検証してみました!
最初に作ったきっかけは、あるレストランで食べたエビのビスク風パスタ。「これ、家でもキャンプでも気軽に再現できたら最高じゃないか?」と思ったのが始まり。ただ、ネットで調べた10〜20分煮出すレシピでは香りが弱く、市販品もパスタに絡めると存在感が消えてしまう。そこで試行錯誤し「弱火で1時間以上、じっくり煮出す」濃厚レシピにたどり着きました。本記事では、一般的な作り方と僕のこだわり版を比較しながら、“家族の笑顔が増える魔法のオイル”の魅力を紹介したいと思います。
エビオイルとは?基本を押さえよう
エビオイルって何に使うの?

エビの頭や殻から旨味と香りを油に移した調味料です。ラーメン店や中華料理では定番ですが、家庭ではまだ馴染みが薄い存在だと思います。
家庭で作りにくい理由と市販品の弱点
「そもそも作り方が分からない」「活用方法がわからない」「めんどくさそう」「市販品だと香りが弱い」という声を多く見聞きします。だからこそ、まずは基本を押さえておくことが大切です。
ネットでよく紹介されている基本レシピ
材料と手順

- エビの頭と殻 … 適量
- サラダ油 … 殻がひたひたになる程度
- ネギの青い部分 … 1本
- お好みでショウガ、にんにく

- 頭と殻をフライパンで炒め、水分を飛ばす。

- サラダ油とネギを加え、弱火で15〜20分炒める。

- 殻をフォークや木べら等で押して旨味を絞り出し、濾して完成。
作るときのポイント
- 必ず頭を使いコクを出す。
- つくり方はシンプルで簡単です。チャーハンやラーメンにおすすめ。
- 濾すのは、キッチンペーパーや布巾で濾すとキレイに濾せますが、細かめのざるでもOKです。細かな欠片は逆に美味しさになると思っています。
このレシピでも十分おいしいエビオイルができます!でも、ガツンと来るような感動は生まれませんでした!
お勧めしたい濃厚レシピ(外ごはんパパ流)
材料(10匹分)

- エビの殻と頭 … 10匹分
- オリーブオイル … 500cc(多少の前後OK)
- ネギの青い部分 … 1本
- にんにく … 7〜10粒
- 塩 … ひとつまみ
作り方ステップ

- 下ごしらえ:殻を片栗粉で洗い、臭みを取る。

- 乾煎り:頭と殻をフライパンで炒め、水分を飛ばす。
- 炒める:オリーブオイル、ネギ、にんにく、塩を入れて弱火に。エビ殻を加え、潰しながら炒める。

- 煮出す:弱火で1時間以上。焦げる寸前まで火を入れてから濾す。
- 保存:瓶や製氷皿に入れ、冷蔵・冷凍保存可能。
仕上がりと味の特徴

- 市販品や一般的な20分版より味も色も、かなり濃厚。
- オリーブオイルとエビの香りが最強にマッチ。
- 香ばしさと旨味が凝縮。
- ペペロンチーノやトマトソースに使うと「何これ!?」と驚かれる味に。
一般的なレシピとこのレシピで同じ料理を作り比べたところ、友人5人全員が濃厚版の方を選びました。洋風なら断然こっちをお勧めします!
4パターン比較 ─ 油と時間でここまで違う!
エビオイルは「油の種類×火入れ時間」で風味が大きく変わります。以下は僕が試した4パターンの特徴です。

商品 | 使用オイル | 炒め時間 | 特徴 |
---|---|---|---|
![]() サラダ20 | サラダ油 | 20分 | 透明感ある赤色。軽い香りで「エビ感」を感じやすい。 炒飯・ラーメンの香り付けに最適。 |
![]() サラダ60 | 60分 | 色が濃くなり甘い香りでコクが増します。 コクが出てオムレツなどにも◎。 | |
![]() オリーブ20 | オリーブオイル | 20分 | 黄橙色。オリーブの青い香りが前、奥にエビがいる感じ。 マリネや軽めのパスタにマッチ。 |
![]() オリーブ60 | 60分 | 琥珀色。エビが前に来て香ばしさとビターな旨味でガツンと来る。 濃厚なソースに最適。 |
実際に料理で試してみた
同じ料理を4種類のオイルで作って味を比べる実験をしました。意外に意見が分かれる形になりました!
実験①:シンプル炒飯(ごはん+タマゴ+エビオイル+塩+醤油)

商品 | 僕の 評価 | 妻の 評価 | 特徴 |
---|---|---|---|
![]() サラダ20 | ○ | ◎ | すっきりとしたエビ感があり、一番「エビ」を感じる。 妻はこれが一番おいしいと言っていました。 |
![]() サラダ60 | ◎ | ○ | 20分版にコクが加わった印象。 僕はこれが一番好き。 |
![]() オリーブ20 | × | × | オリーブの香りが前に出てエビ感が弱い。 炒飯には合わない。 |
![]() オリーブ60 | △ | × | オリーブ感は減るが、それでも炒飯には合わない。 ※シンプルな味付けではなく、他の調味料を加えると、オリーブ感が減り、エビが残りおいしくなりました。 |
実験②:アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ(パスタ+にんにく+唐辛子+塩)

商品 | 僕の 評価 | 妻の 評価 | 特徴 |
---|---|---|---|
![]() サラダ20 | ○ | ○ | エビ感はしっかりあり普通においしい。 妻は、なぜかたらこパスタっぽいと言っていた(笑) |
![]() サラダ60 | ○ | ○ | 20分版より香りは強まるが、大差なく20分版で十分。 |
![]() オリーブ20 | ○ | ○ | オリーブの香りの中に、エビの風味がいてかなりおいしい! パスタにはやはりオリーブオイルが合う。 |
![]() オリーブ60 | ◎ | ◎ | エビ主張してきて「エビのオイルパスタ」になる! 僕的にはこれが一番うまい。 |
”自作するなら”総合まとめ
商品 | おすすめ度 | 特徴 |
---|---|---|
![]() サラダ20 | ○ | 万能&一番エビを感じる。 炒飯・炒め物・スープに最適。 おいしいが、市販でも十分。 |
![]() サラダ60 | △ | 20分版より+αのコクが欲しい人向けだが、手間を考えると微妙。 |
![]() オリーブ20 | △ | 軽めの洋食には使いやすいが、パンチが弱い。 |
![]() オリーブ60 | ◎ | イタリア料理ではこれ一択。濃厚なエビオイルパスタが作れる。 せっかく自作するなら、絶対におすすめしたい! |
👉 「どれが正解」というより、料理の方向性によってベストが変わるのが面白いところ。
保存と使い方:作り置きで日常が変わる
大量仕込みのすすめ
エビオイルは冷凍保存が可能です。数か月冷凍したオイルでもしっかり香りや旨味が残っていました!大量に作ってストックしておくと、いつものご飯作りがぐっと楽になります!
冷蔵・冷凍保存の方法

- 粗熱を取ってから保存容器へ。
- 冷蔵で2週間、冷凍で1〜3か月が目安。
小分け冷凍のすすめ

- 製氷皿に入れて冷凍すると小出しに使えて便利。
- しっかり量って入れておくと、必要分だけ取り出せるので無駄なし。
日常での活用アイデア

- “普段の油をエビオイルに置き換えるだけ”で一気にエビの香りに包まれます。
- 仕上げに一振りするだけでワングレードアップします!
- トマトソース、チャーハン、エビチリ、エビマヨ、炒め物、インスタント麺、アヒージョ、炊き込みご飯、目玉焼きなど幅広く活用できます。
炒めた殻の活用方法

一般的:殻をおつまみにするのが多いです。これもおいしいです!
外ごはんパパ流:2番出汁を取って、スープに活用します!これもめちゃウマです!
- 濾した殻をもう一度フライパンに入れて、白ワイン40ccを加え強火でアルコールを飛ばす。
- 水500ccを入れて沸騰させ、弱火で10分ほど煮てから濾す。
※エビの殻10匹分の分量です。
ソフリットとの合わせ技:時短と深みを両立
ソフリットって何?

玉ねぎ・人参・セロリ・にんにくのみじん切りを、オリーブオイルと塩で炒めて作る、イタリアンのベース調味料。
同時仕込みで時短&効率化

エビオイルと一緒に仕込むと効率的。弱火で並べてじっくり炒めれば、2つの“秘密兵器”が一度に完成。
つくり方

- 玉ねぎ、人参、セロリを3:2:1の割合で使用。にんにくはお好み。すべてみじん切り。
- オリーブオイルをセロリと同じ量くらい入れて、軽く塩を振り、じっくり(1時間以上)炒める。
こちらも冷凍保存可能。僕はパスタ2人前分の60gずつ冷凍しています。
エビオイル×ソフリットの最強コンビ

まずは「エビのビスク風トマトソース」にしてもらいたいです。エビの香りと野菜のコクが合わさり、家庭でもキャンプでも大活躍する一皿に仕上がります。
もしかしたら、いつか食べたあの「エビのビスク風パスタ」に勝ってしまっているかも!
また、ソフリットは野菜の旨味がギュッと詰まっているので、ミートソースやハンバーグ、スープなど幅広い料理に応用可能。エビオイルと合わせることで、普段の料理が一段と贅沢になります。後日、この組み合わせを使ったレシピ記事も公開予定なのでお楽しみに。
まとめ ─ 小さな非日常が家族の思い出に
エビオイル作りは決して難しくない!(ちょっとめんどくさいけど)大切なのは、“自分の家族や仲間に食べさせたい一皿”を思い浮かべながら丁寧に仕込むことだと思います。
弱火で煮える鍋を眺めながら、次のキャンプの計画を立てたり、将来の夢を考えたり…。出来上がったオイルをひと舐めして「エビやばい!」と笑う家族の顔は、最高のご褒美。
ぜひ皆さんも試してみて、完成写真📸や #シェラ暮らし や #外ごはんパパ のハッシュタグで感想を教えてほしいです。
なんとかなります。
一緒に外ごはんライフを楽しみましょう!
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