誰でも簡単、本格ビスク。家庭でもキャンプでも大活躍!
レストランのビスクは感動的ですが、市販のソースやスープはどうしてもパンチがなく、満足感に欠けることが多いですよね。
でも「家で本格的なエビソースを作るなんて無理」「作り方が想像もできない…」と思う方もいるでしょう。しかし、エビオイルと海老出汁さえあれば、誰でも失敗せずにプロ級の味が作れます。
さらにまとめて作ってストックしておけば、平日忙しいときも、急な来客も、キャンプ場でもサッと15分で“感動レベル”の一皿が完成します。
しかもこのソースは、パスタだけでなくリゾットやトーストなど幅広い料理に活用できる“万能ソース”。家庭と外ごはんの両方をぐっと豊かにしてくれます。
前回のおさらい:感動のための下準備

下記3点は「エビオイル完全ガイド」記事で詳しく解説しています
必須:エビオイルと海老出汁のストック作り(おさらい1)
まず、ソース作りの要となるエビオイルと海老出汁(二番出汁)の作り方を振り返ります。
- エビオイル:エビの頭や殻を弱火でじっくり炒め、ネギやにんにくとともに油に香りと旨味を移します。仕上げた後は冷蔵で2週間、冷凍なら1〜3か月保存可能。
- 海老出汁(二番出汁):エビオイルを濾した後の殻に白ワインと水を加え、弱火で煮出してから濾します。こちらも冷凍保存が可能で、ビスク風ソースのベースになります。
あると嬉しい:ソフリットのストック作り(おさらい2)
うま味の素となる香味野菜ソフリットの作り方をおさらい。こちらもいろいろな料理に活用できます。
- ソフリット:玉ねぎ・人参・セロリのみじん切りをオリーブオイルで弱火でじっくり炒めるだけ。一度に大量に作って冷凍すれば長期間使えて便利。
🍤 【ベース作り】エビオイル×海老出汁 ビスク風ソース(7〜8人前)
外ごはんパパ手間は同じなのでたっぷり作って、ストックしています。28㎝以上で深めのフライパンか、鍋をお勧めします。
材料(必須)


- エビオイル … 大さじ12(約180ml) ※炒め用大さじ10、仕上げ用大さじ2
- 海老出汁(二番出汁) … 450ml(殻10尾分を水500mlで煮出して濾したもの)
- トマトピューレ … 400ml
- 生クリーム … 400ml
- 牛乳 … 200ml
- 無塩バター … 40g
- 白ワイン … 150ml
- コンソメ … 小さじ1
- 塩 … 小さじ2弱(味を見ながら調整)
- 黒胡椒 … 適量
- ソフリット … 150g(炒め済みのもの)
プラスαの調整&旨味ブースター
終盤で味見をして、必ず味見しながら少量ずつ入れてください。併用もOKですが、入れすぎないようにしてください。表記分量は上限の目安です。
- ハチミツ 小さじ2〜3(酸味が強いとき)
- 魚醤 小さじ1~3(塩味と深みがもう少し欲しいとき)
- ハイミー 10振り(塩味を足さず旨味を足したいとき)
- 粉チーズ 大さじ3(コクを足したいとき)
工程


- 炒める:フライパン/深鍋にエビオイル大さじ10。ソフリットがある場合は温める程度。
無い場合は★を追加し弱火でじっくり炒める。


- 白ワイン:150mlを加え、中火で半量まで煮詰める。


- 煮込む:トマトピューレ400ml+海老出汁450mlを加え、混ぜながら中火で10分煮る。


- まとめる:生クリーム400ml+牛乳200mlを加え、沸騰させないように弱火で5分温める。


- 仕上げ:火を止め、無塩バター40gを溶かし、塩・黒胡椒・コンソメ・仕上げ用エビオイルで調整。必要に応じてプラスαを少量ずつ。
難しい工程はなく、作り方は非常に簡単です。
この分量で7〜8人前。小分け冷凍で必要時にすぐ使えます。
① 家庭でおすすめ:フレッシュ本格パスタ



作りたてソースのまろやかさとコクを直球で堪能。具材をプラスして豪華にすれば、食べ応え、見栄え、香ばしさが増し、最高のごちそうになります。
作り方


- 上記のビスク風ソースを仕込む(必要分だけ使用)。
家庭だからできる贅沢1人前目安:パスタ100gに対してソース約180mlとなります。 - パスタを塩分約1%のお湯で茹でる(太め推奨)。
※おすすめパスタは後述しています。


- フライパンに少量のオリーブオイル(またはエビオイル)を温め、お好み具材を炒める。


- ソースを加え軽く煮詰め、茹で上がりのパスタを絡める。


- 皿に盛り、黒コショウやディルやパセリで仕上げ。
お好みプラス具材アイデア
- 野菜:にんにく、スライス玉ねぎ、ブロッコリー、マッシュルーム
- 肉類:ベーコン、パンチェッタ
- 海鮮:エビ、イカ、ホタテ
海鮮は炒めすぎず、ソース投入時に一度取り出すとプリっと食感を保持。



僕の推しはパンチェッタ+玉ねぎ+エビ。エビは塩もみして臭みを取ろう!
② キャンプでおすすめ:冷凍ストックパスタ



事前に小分け冷凍→当日は温めて和えるだけ。外で食べるとより一層美味しさが増します。もちろん追加の具材入れるとさらにグレードアップします。
作り方


- ソースを作ったら、1人前180mlずつを目安にフリーザーバッグへ小分け。
- 凍ったままキャンプに持参し、鍋で湯せんしながら解凍。
- 茹でたパスタと和えて完成。
ポイントとアイデア
- 上記の「① 家庭でおすすめ:フレッシュ本格パスタ」の調理方法や具材案はそのまま流用可能です。
- 当日の余り具材を炒めて追加すれば、その日だけのオリジナルパスタに。思い出に残る一皿になります。
【食品衛生・冷凍運用の注意】
- 急冷:鍋底を氷水で冷やして30分以内に粗熱取り冷蔵庫へ、または袋に移して冷水で急冷→十分に冷えたら冷凍。
- 保存目安:家庭用冷凍庫で3〜4週間推奨。
- 解凍:湯せん/冷蔵のみ。常温放置・再冷凍NG。
- 具の扱い:海鮮具材は現地で加熱追加を推奨(食感保持&安全)。
③ ワンパンパスタ:フライパンひとつでお手軽



フライパンひとつで、麺とソースを同時に仕上げるスタイル。荷物も洗い物も最小限。ただし火加減と水分調整に少し慣れが必要です。
材料1人前
- パスタ … 100g
- エビオイル … 大さじ2+仕上げ小さじ1〜2
- 水 … 250ml
- 海老出汁(二番出汁) … 70ml
- トマトピューレ … 50ml
- 生クリーム … 40ml
- 牛乳 … 40ml
- 無塩バター … 5g
- 白ワイン … 20ml
- コンソメ … ひとつまみ
- 塩 … ひとつまみ(味を見ながら)
- 黒胡椒 … 少々
- お好みの具材 …
- にんにく 1片(みじん切り)
- ベーコン 20g
- エビ 3尾 等
- ソフリット … 大さじ2(炒め済み)※
プラスαの調整&旨味ブースター
終盤で味見をして、必ず味見しながら少量ずつ入れてください。併用もOKですが、入れすぎないようにしてください。表記分量は上限の目安です。
- ハチミツ 小さじ1(酸味が強いとき)
- 魚醤 小さじ1/2(塩味と深みがもう少し欲しいとき)
- ハイミー 3~5振り(塩味を足さず旨味を足したいとき)
- 粉チーズ 小さじ1(コクを足したいとき)
工程


- 具材を炒める
フライパンにエビオイル大さじ2。にんにくを弱火で香り出し→ベーコン投入。
エビは片面15秒+裏10秒だけ焼き、色付いたら一度取り出す。 - 香り付け
ソフリット大さじ2(または★野菜)+白ワイン20mlを加え、強火で半量まで煮詰める。 - 煮込み&麺
水250ml+海老出汁70ml+トマトピューレ50g+コンソメを加え、沸いたらすぐにパスタ100gを投入。
袋の表示時間−1分を目安に、中火で混ぜながら煮込む。
👉 水分が足りない時は、大さじ2〜3を早めに追加(合計+50ml以内目安)。 - 乳化
残り1分で生クリーム40ml+牛乳40ml+無塩バター5gを少しずつ加える。弱火でとろみを作り、ここで取り出しておいたエビを戻す。 - 味を決める
塩・胡椒で調整。必要ならブースターを少量ずつ加える。 - 仕上げ
火を止め、仕上げ用エビオイル小さじ1〜2を回しかける。お好みでパセリやチーズ。
3スタイル比較表
| スタイル | おすすめシーン | 手軽さ/調理の安定性 | 準備の手間 | 体験としての満足度 |
|---|---|---|---|---|
| フレッシュ本格派 | 家族ディナー / 記念日 / おもてなし | 失敗少・調整容易 | 最初のソースつくりから必要 | ★★★★☆ 本格料理 |
| 冷凍ストックパスタ | 子連れキャンプ / 忙しい平日 / 急な来客 | 温めるだけで安定 | 事前に小分け冷凍 | ★★★★★ 外だと格別 |
| ワンパンパスタ | 軽装キャンプ / 火口が少ない日 / 洗い物減 | 荷物最小・経験必要 | 材料を現地で用意(キャンプ時) | ★★★☆☆ 手軽なのにうまい |
🍝 ビスク風ソースに合う!おすすめパスタ形状ベスト3


| ランク | パスタ形状 | 特徴とおすすめポイント |
|---|---|---|
| 🥇 第1位 | スパゲッティ(2.0〜2.2mm) | しっかり太めでモチモチ感あり。ソースの濃厚さに負けず、絡みも抜群。家庭用・キャンプ用どちらにも安定の万能選手。 |
| 🥈 第2位 | リングイネ | 平たい断面でクリーミーソースとの相性最高。海老の旨味とソースを抱き込み、リッチな「海老クリームパスタ感」を楽しめる。 |
| 🥉 第3位 | タリアテッレ / フェットチーネ | 幅広い平打ち麺。濃厚ソースを贅沢にまとわせるので、記念日やおもてなしにぴったり。生パスタならさらに本格感アップ。 |
僕のおすすめはマンチーニの2.2mmのパスタです。ちょっと高いのですが、一度試してもらいたいです。小麦の香りが料理を一段引き上げてくれます!
🔖 ワンパン調理のパスタ選びについて
今回紹介した「おすすめパスタ形状ベスト3」(太めスパゲッティ・リングイネ・フェットチーネ)は、濃厚ソースをしっかり絡められる王道の組み合わせです。
ただし、ワンパン調理では事情が少し違います。
- ワンパンは「水分量と火加減で麺を直接煮込む」スタイルのため、2.0mm以上の極太麺や幅広の平打ち麺は火が入りにくく、焦げやすいという弱点があります。
👉 ワンパンで使うなら以下の形状が安心です。
- スパゲッティ(早ゆでタイプ1.7〜1.9mm程度の標準太さ)
- やや細めのリングイネ
- ショートパスタ(ペンネやカサレッチェ)
つまり、
- 家庭やキャンプでじっくり作る → 太め・幅広麺が最高!
- ワンパンで手早く作る → 早ゆでタイプの標準スパゲッティやショート系が安定!
この使い分けを意識すると、どんなシーンでも失敗知らずで楽しめます。
まとめ


濃厚エビオイルと海老出汁を仕込んでおけば、平日でもキャンプでも、誰でも“ヒーローの一皿”を作れます。家庭でじっくり楽しむもよし、冷凍ストックを持ってキャンプ場で披露するもよし。ワンパンなら短時間で決められる、まさに外ごはんパパの必殺技です。
👉 次回は“ダシ無しで直球勝負”の濃厚パスタや、リゾット・トーストの応用技を紹介予定です。
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